社長取材企画

お耳がないウサギさん!?
ヒントは、砂漠にすむ話題の"妖精"さん。

今回は、「あれっ?ウサギさん!?」な動物を紹介!
国内で見られる場所は少ないのでぜひこの機会にこの動物さんのことを知っていただけたらと思います🎵

突然ですが、問題です。
このかわいらしいフォルムの妖精さんはなんという動物でしょう?

グンディ

…耳をたたんだうさぎ?と思った方、いらっしゃるのではないでしょうか!

耳を生やしてみたグンディ

実はうさぎではなく、「グンディ」という砂漠に住む動物です。
見た目はウサギ・モルモット・チンチラなど様々な動物に断片的に似ているように見えますが、生物学的な分類ではヤマアラシの仲間に近いとのこと!
そんなグンディについて、今回はご紹介します♪
国内におけるグンディの飼育は兵庫県と埼玉県にある動物園の2か所だけになり、まだまだ未知なところが多い動物です。
今回はグンディに会いに兵庫県神戸市にある「神戸どうぶつ王国」に社長やまちゃんが取材してきました!
*取材は2023年2月に行われました。
グンディの取材

取材時には、5頭が展示スペースにおり、バックヤードに4頭の計9頭のグンディが生活していました。
今回は飼育担当のスタッフさんにグンディについて教えていただきました!

グンディとは?
分類:齧歯(げっし)目 グンディ科
分布:アフリカ北部(モロッコ東南部、アルジェリア北部、チュニジア、リビア)の砂漠にある岩場
食性:草食で植物の茎・花・果実・種子などを食べる
体重:約300g
体長:約20㎝
*引用:神戸どうぶつ王国(王国の仲間 グンディ)より
グンディの生活場所
基本的にグンディは岩場に生息しています。

グンディの生活場所

神戸どうぶつ王国でのグンディの生活場所にも大きな岩がゴロゴロと設置してあり、このかわいらしいフォルムからは想像できない優れたジャンプ力とすばしっこさを有しています👀
お話を聞きながら観察していると、一緒にかけっこしたら追いつけなさそうな速さで走る姿や岩から岩へジャンプする姿が見られました。
グンディの群れ
グンディは社会性がある動物です。 群れで生活・行動し、コミュニケーションは基本的に匂いでとります。
時にコミュニケーションは行動でとることもあり、有名なのはバックハグやキスしているような仕草になります。

グンディ

グンディ

とてもかわいらしいですね!

その一方で、社会生があるが故に飼育環境が変わると群れの中での順位が変わる可能性があるため、飼育管理は慎重に行う必要があるそうです。
神戸どうぶつ王国に搬入する際も以前の施設から展示場の土も一緒に搬入したそうです。

神戸どうぶつ王国ではグンディの繁殖に成功しており、1回の産子数は平均2~3頭でした。
興味深いことに、産まれた時には赤ちゃんの目は開いており、毛もしっかりと生えています。
そして、産後数時間でよちよちと赤ちゃんは歩きはじめ、2週間経過しない頃には母乳を飲みながら親と同じような食事で生活し、4~5か月程度で大人のグンディと同じくらいの大きさに成長するそうです。

グンディの3つのヒミツ
最後に、グンディを見に行く機会があればじっくりと観察してほしい3つのヒミツをご紹介!

●ヒミツその1「耳」
なんといっても特徴的なポイントといえば、グンディの「耳」!

グンディ

グンディ

耳介(耳たぶ)は岩の隙間に身を隠したりすることから、このような特徴的な構造に進化したと考えられているとのことです。
耳介が非常に小さいことから、岩の隙間を移動するときにも引っ掛からずにスムーズに動けそうですね♪

砂場で暮らしているのに耳穴が大きく、周囲の音をしっかりと聞くためであると考えられています。
砂漠に住むスナネコのように耳に生える毛が長いことにより砂の侵入を防止している動物種もいる一方で、この子たちはどうなのだろうか…?
砂が耳の中に入らないのか不思議ですね。

●ヒミツその2「肋骨の構造」
岩場に住み、その隙間に身を隠すことから時には「ぺちゃー」っと平べったくペタンコなれるとのこと!
ぺちゃーっとペタンコになれるのは肋骨が開くような構造を持つからだとのことです。

グンディ

しかし、残念ながら今回の取材時にはそのぺちゃーっと姿は見られませんでした…。
機会があればリベンジしたいと思います☆

●ヒミツその3「足指に生えるくし(櫛)状の毛」
よぉーく見ないとなかなかわかりませんが、グンディを見る機会があるならば「後ろ足」の「指」に注目してください!

後ろ足には指が4本あり、その内側2本には爪と毛の間に長めのくし状の毛が生えているとのこと。
なかなか良い写真が撮れませんでした、ごめんなさい!
グンディ

この長い毛は毛づくろいの時に役立つそうです。

社長やまちゃんもじっくり観察しましたが、活発に動き回るすばしっこいグンディの小さな足指をみるのは一苦労でした💦

最後に
砂漠の妖精「グンディ」についてでしたがいかがでしたか?
国内には現時点において2箇所でしか見られない珍しい動物種は体の見た目をはじめ、謎がまだまだ多いですね!

想像よりもとても小さくかわいらしいので、ぜひその姿を見に神戸どうぶつ王国へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
社長やまちゃんもペタンコグンディを生で見る為にリベンジしにいきたいと思います☆
オフショット公開📷
生牧草をむしゃむしゃ食べるグンディ
グンディ

物陰から様子を伺うグンディ
グンディ

顔をくしくしするグンディ
グンディ


【神戸どうぶつ王国】
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
ぜひグンディを見に神戸どうぶつ王国へ遊びにいってみてくださいね♪