ウサギさんの採血場所
人は腕から採血することが多いですが、ウサギさんはどうでしょう。
採血できる場所は、主に3箇所あります。
①耳介(耳たぶ)
②前肢
③後肢
ウサギさんでは前肢は非常に嫌がりやすく怪我のリスクがやや高くなるため、耳介の血管から採血する場合が最も多いようです。時折後肢から採血することもあるそうです。
・耳介の血管
ウサギさんの耳介は、体温を調整する役割も担うことから、たくさんの血管があります。その中で採血部位として選ばれるのは、おもに耳介の中心部分を走る「動脈」と耳介の縁を走る「静脈」になります。
*上の写真は簡略的に太い血管だけを記したイメージです。
お家のウサギさんも、もしかしたら目視でわかるかもしれませんね👀
採血の手順
ウサギさんの採血は、人と手順は大きく変わりません。
①必要な道具を準備する。
②安全に行うために、保定する。
ウサギさんの安全のためにバスタオルで優しく包んで保定していました。そして恐怖や不安を軽減させるために優しく目を覆ってあげていました!
③採血する血管を怒張(大きく膨らませる)させる。
耳介を温めたり、軽く指でポンポンたたくと怒張します。ウサギさんによっては怒張しにくい子もいる為、時には少量の薬剤を耳介に塗ることもあります。
④採血する。
⑤止血する為に針を刺した場所を圧迫止血する。
動脈から採血した際には、静脈から採血するよりも長めに圧迫止血します。
採血が終わった後は血液を専用のチューブに入れて、必要な項目の検査を機械で行います。
検査項目によっては、高速で遠心分離にかけるなどの前処理があります。
最近ではウサギさんの血液検査がしっかりとできるような血液検査機器が開発されているそうです(左の全自動血球計算装置)!
血液検査では主に2種類の測定機を使用します。
一つは赤血球や白血球などの血球の数を測るための「全自動血球計算装置」。
もう一つは血糖値、腎臓や肝臓の数値、電解質などを測定するための「血液生化学検査装置」です。
機械に血液サンプルを入れて測定をスタートさせたら検査結果が出るまでは、待つだけ♪