韓日うさぎ獣医学会
2023年10月22日(日曜日)に韓国のソウルにて第1回韓日うさぎ獣医学会に参加しました。
会場はソウル駅から一駅の孔徳駅に隣接するロッテシティホテル麻浦でした。
仁川国際空港から地下鉄で1時間、金浦空港からだと30分くらいのホテルです。
日本から学会に参加したメンバーはJCRAウサギマスター検定1級の獣医師と2級の動物看護師でした。韓国の獣医師の方も4名いらっしゃいました。
講義の内容は、主催のイ・ミンウ氏による【韓国と日本のペットのウサギ市場の違い】、韓国で最もウサギを診察しているイム·ジェギュ獣医師による【ウサギの心臓エコー検査の基本】、そして日本代表としてJCRA代表理事の霍野晋吉先生による【ウサギの不正咬合の処置】【ウサギの斜頸】です。講義の後には質疑応答がありました。
⚫︎韓国と日本のペットのウサギ市場の違い
韓国ではもともとウサギはおらず、1910年以前にはウサギの飼育はされていなかったと考えられており、1910年代よりJAPANESE WHITEが日本から食用として輸入され、1960~70年にはウサギの毛皮が人気だったようです。1990年代にアメリカよりペットのウサギが輸入されました。これは日本とほぼ同じ時期で、韓国でのウサギの治療の歴史は日本と同じようにまだまだ浅いということをおっしゃっていました。韓国でも獣医大学で習わないようなので、今後ウサギの医療が発展していき、学ぶ機会が増えるといいなと感じました。
⚫︎ウサギの心臓エコー検査の基本
心臓エコー検査の講義では、新しい知見もあり大変勉強になりました。ウサギの心臓はとても小さく、また動物もストレスも抱えやすいため、早く正確に検査をすることが困難ですが、エコー検査のコツを教えていただき、今後に活かしたいと感じました。
⚫︎ウサギの不正咬合の処置&斜頸
不正咬合と斜頸に関する講義では、神経症状や不正咬合ウサギのCTやMRI検査について学ぶことができました。それらの機械から得られる情報も多く、より正確な診断につながると思います。